養鶏場の殺人/火口箱 [book] [ミネット・ウォルターズ]
ミネット・ウォルターズ/東京創元社/お薦め度 ★★★★
二編の中編
巻頭にあるように「養鶏場の殺人」は、本をあまり読みつけない大人に、読書になじみ、読む力を高めてもらう。「火口箱」は、読書好きな人々に、普段は読まない分野を試しに読んでもらう。そんな依頼の二編。
ミネット・ウォルターズらしさが如何なく発揮されているのは「火口箱」。1999年刊行とちょっと古いが実にいい!
小さな村で老女と住みこみの看護婦が殺され、アイルランド人の男が逮捕された。同じ村に住むアイルランド人、シヴォーンは男の両親らがイングランド人の村人から嫌がらせにあい危険な状態だと警察に訴える。
そんな状況下、アイルランドvsイングランド、一家が火災に見舞われる。
火災後、火災前の村人の状況が交互に明らかになっていく。身内びいきに起因する結末は結構意外!?ウォルターズ節全開の一編!
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