陪審員に死を [book] [キャロル・オコンネル]
キャロル・オコンネル/東京創元社/お薦め度 ★★★★
マロリー・シリーズ第七弾
有罪と思われた裁判で、何故か無罪の評決。ラジオのリスナーが陪審員の行方を次々とあぶり出し、「死神」が彼らを殺害して行く。こんな危険なゲームは、既に12人の陪審員のうち9人が殺され、残るは3人・・・
マロリーの相棒、ライカー、四発を被弾、一命を取り留め現在休職中。弟の代わりに清掃会社を経営、復帰に積極的じゃない。その清掃会社で働く、亀背の女、ジョアンナ・アポロ。彼女に付きまとうFBIと悪戯をする浮浪者は殺された。
いきなり事件の真っただ中に読者を放り込み、困惑させるのも著者の狙いかも!?前後関係の整理に少々時間を要する。それさえ我慢していただければ、後半は愉しめるはず。
謎の女ジョアンナに心ひかれるライカー、そんなライカーにいらつくマロリー・・・ついついマロリーに肩入れしてをしてしまう自分。マロリーのクールビューティとオコンネルのクールな筆運びが合いまったシリーズ。それにしも遅すぎる邦訳、刊行2003年、邦訳2014年・・・
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