青チョークの男 [book] [フレッド・ヴァルガス]
フレッド・ヴァルガス/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆
アダムスベルグ・シリーズ第一弾
パリ五区の警察署長に任命されたばかりのアダムスベルグ、直感の男、45歳、がらくたの寄せ集めのような顔だが、神様がその顔を成功作へ持っていった。温かみのある声が人を引き付けるが説明はからっきしダメ。ボタンをかけ違えたり、ズボンからワイシャツがはみ出たりと、なかなかのキャラの持ち主!?
表紙のように、青いチョークで円が描かれ、そのなかにガラクタが置かれる出来ごとが続く。そうこうするうちに円の中に喉を切られた女性の死体が・・・
事件はこれだけに止まらず、第二、第三の殺人事件へと繋がっていく。
味のある会話と脈絡のない会話、主人公のひらめき、登場人物のユニークさ・・・どれをとっても秀逸なフレンチ・ミステリー!
シリーズ第二弾の「裏返しの男」もいいですよ。
追伸:著者の作品はどれをとっても300ページ前後、ちょうど良い長さ!
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