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踊る骸 [book] [カミラ・レックバリ]

sample1.jpgカミラ・レックバリ/集英社/お薦め度 ★★★★☆

エリカ&パトリック事件簿シリーズ第五弾

前作のラストで死んだ母親・エルシの遺品、ドイツの勲章、日記、セーター、が見つかる。勲章の鑑定を依頼した友人の元教師・エーリックが死体で発見されることから物語は始まる。

勲章と一緒に見つかった日記を不安混じりに読み進むエリカ。一方育児休暇中のパトリックも散歩中にパトカーに遭遇、元教師の事件現場を覘くことに・・・

母親の日記は戦時下の1943年に書かれたものだった。母は同年代のブリッタ、殺されたエーリック、極右活動家・フランスらと親しかった。早速ブリッタを訪ねるエリカ。アルツハイマー病を患うブリッタはエリカを母親と勘違いして吐いた言葉、「骨が・・・無名戦士が・・・」、が結末で解き明かされる。

エーリックに続きブリッタも殺される。否応なく事件と母親の足跡を辿るエリカ。夫のパトリックは子育て・・・

初めて手にする人は戸惑うかもしれないが、事件の謎解きより家族の話が長いシリーズ。今回は事件の解明イコール悲しい家族物語なので長さは気にならなかった。


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