ようこそグリニッジ警察へ [book] [~'23海外編]
マレー・デイヴィス/早川書房/お薦め度 ★★★★
主人公のバツィ、主任警部、は小児性愛者を溺れさせたり、セクハラの上院議員を殴り飛ばしたり、その容姿、セレブな生い立ちから想像出来ない行いの数々でグリニッジ署へ飛ばされる。
グリニッジ署での初仕事は、火葬された死体が別人のものにすり替えられたというもの。コンビを組むのはレイデン、部長刑事、バツィとは対照的な生い立ち、貧しい地区で生まれ、苦労して警官になった叩き上げ。
そうこうするうちに第二の殺人事件が発生する。クリーニング店主がドラムのなかから死体で見つかる。クリーニング済みの衣類から麻薬が発見され、麻薬売買疑惑が浮上する。
事件はこれだけにとどまらず、クリーニング店主の妻の愛人が殺されたり、人気俳優が拳銃の暴発?で死んだり、挙句の果てに10年前の未解決強盗事件がもちあがったりと忙しい展開。
ばらばらに思える事件をどう終息させるのか、著者の手腕はなかなかのものですよ!?大岡裁きも粋ですね!?
ちょっと頁数はありますが十分に愉しんでいただける一冊です。
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