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黄昏に眠る秋 [book] [ヨハン・テオリン]

sample5.jpgヨハン・テオリン/早川書房/お薦め度 ★★★★

CWA賞最優秀新人賞受賞作

ふたつの物語の行き着く先は!?

二十数年前に消えてしまった幼い息子、その事件から未だ立ち直れない母・ユリア。事件以来疎遠になっている父親のもとに孫の靴が送られて来る。それをきっかけに父・イェルロフとの交流が再び始まる。80歳のイェルロフを探偵役に事件の解明に立ち向かう父・娘。

もうひとつは、資産家の息子、弟を水死させてしまうほどの悪童、その人生が並行して語られる。

ふたつの話がどこかで交わることはわかっているが、それまでじっくり読ませる筆致がいい。さすがCWA賞新人賞!

欲を言えば、最後まで読ませてきたのだから結末にもっとページを割いてくれた方がよかった!?

いずれにしても、質の高いスウェーデン・ミステリーの一冊であることは間違いない。


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