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廃墟に乞う [book] [佐々木譲]

sample6.jpg佐々木譲/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

直木賞受賞作

警察小説の旗頭だが、直木賞にはとんと縁がなかった著者

休職中の刑事、仙道孝司が主人公の連作短篇集。

休職中の身でありながら、いろんな相談事を持ちこまれ、警察手帳なしでどう事件を解決するのか。マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ的、刑事→私立探偵→刑事、な一冊!?

直木賞受賞作と代表作はリンクするのか?

著者の最近の代表作といえば「警官の血」。代表作では受賞出来ず本書で受賞。なんと皮肉なことか。また、桜庭一樹のように若くして受賞する作家もいれば、著者や北村薫のようになかなか受賞出来ない作家もいる。神のなせる業なのか!?

六篇が収められているが、わたし的には「復帰する朝」が好き。妹について真反対のことを教える姉、それが真実への扉となる。巻末のぶるっとする姉の言葉が凄い。


タグ:直木賞
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