東京島 [book] [桐野夏生]
桐野夏生/新潮社/お薦め度 ★★★★
谷崎潤一郎賞受賞作
谷崎潤一郎と聞くと「耽美主義」―道徳功利性を廃して美の享受・形成に最高の価値を置く西欧の芸術思潮―
本書も孤島にたどり着いた32人、その中に女は清子ひとり。逆ハーレムの中で繰り広げられる食欲、性欲、感情をむき出しにした極限状態の行動。こんなところが谷崎潤一郎賞受賞の要因なのでしょうか!?
著者いわく、大スランプ! 数えてみれば四年ぶりの新刊。結構評価がわかれる作品のようです。清子のエログロさが桐野らしいという人、設定に無理があるとか・・・それだけ問題作だということです。まったく桐野らしい作品。
読了後しばらく時間がたってブログにしています。読了後よりわたしの中の評価は高くなった気がします。
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