緋色の迷宮 [book] [トマス・H・クック]
トマス・H・クック/文藝春秋/お薦め度★★★★
2006年 MWA賞最優秀長篇賞ノミネート作品
「家族写真はいつでも嘘をつく」
片田舎で、苦労の末、小さな写真店を営む、エリック・ムーア。少女誘拐事件で自分の息子に嫌疑がかかる。それをきっかけに平穏な日常生活が崩れていく。
息子との会話もないままに過ごしてきた時間、自分は本当に息子のことを知っているのか、疑惑は次第に大きくなっていく。
息子への疑惑と同時に、自分の家族の過去にも隠された秘密があるのではとないかと疑いはじめるムーア。なにが嘘で、なにが真実なのか!?
「家族写真はいつでも嘘をつく」が不気味な音をたてる。淡々した、トマス・H・クック的な「クライム・ノベル」
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