血と肉を分けた者 [book] [~'23海外編]
ジョン・ハーヴェイ/講談社/お薦め度★★★★★
2004年 CWA賞シルバー・ダガー受賞作
連続婦女暴行殺人犯の片割れドナルドが十三年ぶりに仮釈放された。彼らの犯行ともくされたもうひとつの事件、失踪したまま行方不明になっている少女、が引退した元警部、エルダーを揺り動かす。
更生施設に馴染めないドナルド、終には施設から行方をくらます。
時を同じく、ひとりの少女が失踪し、無残な死体で発見される。当然、容疑者のひとりとしてドナルドが浮かぶ一方、服役中のもうひとり、ドナルドの兄貴分、マッキアナンが事件の鍵を握るような発言を繰り返す。
自分の娘も誘拐され、エルダーは事件の真ん中に居ざるを得ない状況となる。十四年前に失踪した少女の行方と相まって事件の結末は・・・!?
シルバー・ダガー賞に相応しい、本年度ベスト10入り間違いなしの一冊。
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