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最期の喝采 [book] [ロバート・ゴダード]

ロバート・ゴダード/講談社/お薦め度★★★

現代劇なのについつい時代劇に見えてしまう、古色蒼然とした感覚、それがゴダードだといってしまえばそれまでだが・・・

離婚訴訟中の妻から、男に見張られていると相談を受ける、落ち目の俳優・トビー。妻を助けることで復縁が叶うかもしれない、と。舞台に穴をあけながら妻の周辺を探るうちに、妻の婚約者一族の暗部、資産形成の犠牲になった多くの従業員たち、に突き当たる。

もうひとつ食い足らなさが残るのは、八日間の出来事なのにテンポが悪いことと、遺産相続、DNAとあまりにも平凡なことがらを持ち出したことだろうか。

最近、出来不出来の波が大きい著者、「千尋の闇」の頃が懐かしいと思うのはわたしだけだろうか!?


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