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凶器の貴公子 [book] [ボストン・テラン]

ボストン・テラン/文藝春秋/お薦め度★★★★

「神は銃弾」、「死者を侮るなかれ」に続く最新作。

前二作同様に、ミニマリズム的な文章、小気味良い構成、修飾を極力外したストレートな文章、76章に分けられた構成、ストイックな言い回し、暴力的な臭い・・・どれをとってもテラン的。

物語の柱は、角膜移植で視力を取り戻した青年・デイン。彼が追う角膜提供者の死の謎。それを待ち受ける悪の巣窟。

一見、純粋に思えるデインの動機だが、決して誰にも明かされないままだった。勧善懲悪の物語なのか?それとも? その答えは表題の「THE PRINCE OF DEADLY WEAPONS」にあるようです。

きっとテランの虜になること請け合いです。


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