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透明人間の告白 [book] [~'23海外編]

H・F・セイント/新潮社/お薦め度★★★★★

「本の雑誌」が選ぶ30年間のベスト30、堂々の第1位! 1987年の上梓なのだが古さを感じさせない傑作!?

バブルの頂点を目指し右肩あがりの経済真っ只中、そんな時代背景をもとに、主人公はウォール街のエリート証券マン、当時の言葉で言えば「ヤッピー」、証券マン以外にトレーダー、弁護士、会計士、SEだったり・・・そんな主人公が偶然にも事故にあい、「透明」になってしまう。

自由の身どころか、透明人間としての苦難が始まる。銀行口座は?アパートメントは?食品の配達は?放射線を浴びて死にかけているか?

一番の問題は、いかにして秘密情報機関の追っ手から逃れるかだ。次々と退路を絶たれ、間一髪のところで逃げ延びるのだが、事ここに至って、新しい恋人、透明人間に恋人とはロマンチックな話、が人質となってしまう。

この続きは本書を読んでもらうこととして、ベスト30に選ばれた作品がどうなのだろうか?前回、「99%の誘拐」で紹介した「20世紀傑作ミステリー」の海外部門では、
①「ハンニバル」/トマス・ハリス
②「夜の記憶」/トマス・H・クック
③「サム・ホーソーンの事件簿1」/エドワード・D・ホック
④「ポップ1280」/ジム・トンプスン
⑤「悪魔の涙」/ジェフリー・ディーヴァー
⑥「囮弁護士」/スコット・トゥロー
⑦「Mr.クイン」/シェイマス・スミス
⑧「コフイン・ダンサー」/ジェフリー・ディーヴァー
⑨「子供の眼」/リチャード・N・パタースン
⑩「わが心臓の痛み」/マイクル・コナリー

「本の雑誌」と比較してみてはいかがでしょうか。


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