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疑心 隠蔽捜査3 [book] [今野敏]

sample4.jpg今野敏/新潮社/お薦め度 ★★★★ 

趣を異にするシリーズ第三弾

前作で息子の不祥事で大森署署長へ左遷させられた竜崎伸也。

異例の任命、米国大統領来日に際しての方面警備本部長、なにか良からぬ動きが・・・

竜崎と共に本部付きとなる美貌の女性キャリア・畠山美奈子。

今回はホームドラマ仕立て? 唐変木の竜崎の恋煩い、畠山美奈子への、と米国大統領来日テロを絡ませた第三弾。完全の手の内に入ったシリーズ。堪能してください。


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果断 隠蔽捜査2 [book] [今野敏]

sample16.jpg今野敏/新潮社/お薦め度 ★★★★★ 

シリーズ第二弾!

「隠蔽捜査」続くシリーズ第二弾。「果断」とは思いきっておこなうようす。「果断な行動」

主人公の竜崎伸也は前作の最後に大森署署長へ左遷。今回の事件はその大森署管内。緊急配備の網を潜り抜けたサラ金強盗犯のひとりが起こす立て篭もり。

所轄、SIT、SAT・・・その中で竜崎が下した決断はSATの突入、犯人は死亡、人質は無事救出。しかし、立て篭もり犯の拳銃には実包が入っていなかった。

実包を持たない犯人を射殺、マスコミは騒ぎ立てる。誰かをスケープゴードにするために監察が動く、窮地に追い込まれる竜崎。

信念をもってことにあたった竜崎の窮地を救う戸高刑事(第一作で竜崎にからむ刑事)・・・これ以上はいえませんが、一気読みの警察小説です。

追伸:昨年度中に読了していれば間違いなくベスト10入りの一冊です。
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隠蔽捜査 [book] [今野敏]

今野敏/新潮社/お薦め度 ★★★★

本来のエリートとはかくあるべき!

いつか手にしようと思いながら手に出来なかった警察小説。吉川英治文学賞新人賞受賞作。

「国家を守る」、エリートのあるべき姿。あるべき姿とは明治以降、新しい国をつくるため、志の高い、優秀な人材を集め、厳しく教育された一握りの人材、それが本来のエリート。東大もそもそもは「官僚」を育成することを目的につくり出された大学であった。

主人公・竜崎伸也、東大卒、警視長、エリートは国家を守るため身をささげるべきだと信じる男。周りからは「変人」と呼ばれている。

主人公の設定が凄い、いまどきこんな主人公を登場させる警察小説は他にない。

魑魅魍魎とした警察組織のなかで、また家庭内で、自身の正義を貫くための壮絶な戦いが描かれている。単なる犯人探しの警察小説ではない話題作!?


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