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いのちがけ [book] [砂原浩太朗]

sample1.jpg砂原浩太朗/講談社/お薦め度 ★★★★

デビュー作

前田利家と忠臣・村井長頼の生涯

織田信長の勘気をかい、二十二歳で流浪の身となった利家に付き従い、桶狭間、帰参は許されず、翌年の森部の戦いの活躍により帰参を許される、長篠、賤ケ岳・・・名だたる戦場を主君と駆け抜けた長頼。

主君の肩越しに見た信長、秀吉、家康の姿を粛々とした筆致で書き上げたデビュー作。

身近にも範とすべきもののふはいる。言うまでもなく、あるじ利家である。が、だれにもおとらぬつもりで敬愛し、尊んでもいるものの、あまりにもおのれとのちがっていて、手本にするのはどうにもむずかしい。

なればこそ、あこがれる。なればこそ慕わしいのである。

加賀百万石の礎を築いた忠臣・長頼の本分。


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