陽炎の市 [book] [ドン・ウィンズロウ]
ドン・ウィンズロウ/ハーパーBOOKS/お薦め度 ★★★★
三部作の二作目
繋ぎの章?
イタリア系マフィアとの抗争に敗れたアイルランド系マフィアのダニー・ライアンは父親、幼い息子、手下と西へ西へと向かう。追手が迫る中、かつて自分を捨てた母、マデリーンの庇護を受けざるを得なくなる。幼い息子のために・・・
母マデリーンは各界の大物たちの醜聞を武器に確固たる地位?に上りつめていた。その伝手で麻薬取締局と取引、メキシコの麻薬カルテルから現金強奪、に応じ、まんまと成功させる。
その現金をマネーロンダリングさせ、まともな暮らしを得ようとするも、スター・ボーイズの暴走、ハリウッド映画にからむ、を止めるため、ハリウッドに足を踏み入れるが、ミイラ取りがミイラになってしまう。
自分たちを描いた映画、「プロヴィデンス」に資金提供、主演女優と抜き差しならぬ仲になってしまう。
繋ぎの章なのであまり期待はしていなかったが、ハリウッド映画の件はさすがドン・ウィンズロウ、読ませる!
本三部作をもって筆を置く?ようなので次作「荒廃の市」を心して待ちたい。
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