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木挽町のあだ討ち [book] [~'23 国内編]

sample1.jpg永井沙耶子/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

時代小説ミステリー!?

人情物+ミステリー仕立て+「オーシャンズ11」

芝居小屋の立つ木挽町の裏通りで、菊之助は父親の仇の下男を斬り、本懐を遂げる。この一件は「木挽町の仇討」と呼ばれる。

二年後、菊之助の書状、「この者は某の縁者につき、事の次第やそこもとの来し方など語ってほしい」、を携えた若侍が芝居小屋を訪れる。

幇間の「一八」、元武士、立師の「与三郎」、衣装の支度、繕いの「ほたる」、小道具作りの「久蔵」、戯作者の「金治」の五つの場が描かれる。人情物+ミステリー仕立て・・・

松井今朝子の「吉原手引草」を彷彿させる。

終幕、「国元屋敷の場」で仇討の真相、「オーシャンズ11」、が明らかになる。

人情物といい、伏線のはり方、回収といい、秀逸な時代小説。



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