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アキレウスの背中 [book] [長浦京]

sample1.jpg長浦京/文藝春秋/お薦め度 ★★★☆

サスペンス

MIT((ミッション・インテグレイテッド・チーム)いわゆるタスクフォースに召集された警視庁捜査三課七係、下水流(おりづる)主任らが命じられたのは、ある日本人マラソン選手への脅迫、今後の協議会への参加をやめなければ、本人および家族の命にかかわることが起きる、をしている犯人の特定と逮捕。

一か月後に開催される東京WCCR(ワールド・チャンピオンズ・クラシック・レース)、世界ランキング上位の招待選手三十名と国内外の有望なランナー十名で争われる賞金レース。しかも日本政府が認可する公営ギャンブルの対象マラソンレース第一号。

下水流以下三名は嶺川選手が所属するDAINEX総合研修所へ向かう。そこでは当日、嶺川が着用するウェア、シューズの最終調整が行われていた。熾烈な企業間競争の最前線。

MITの規模は総員百数十名、三十数班のユニットに分かれていることから単なる身辺警護、逮捕ではないことは明らか。全員招集の会議にてようやく政府からの許可がおりたということで総括審議官から「本件の容疑者と思われる者たちが狙っているのは、嶺川選手個人やDAINEXという一企業を標的とする強要・恐喝ではない。連中の狙いは東京WCCRにおけて、複数の選手の走行を妨害すること、すなわち優勝及び上位入賞の阻止にある」

端的に言えば特定のメーカーのシューズを履き、ウェアを身につけた選手だけを勝たせ、世界中が見ているまさにその時、壮大なハ百長をやろうとしているわけだ。我々の目的は、それを阻止し、不届き者を残らず排除・逮捕することにある。

三十数分の一の下水流班四名が主役とはなんというタスクフォース?しかもベタな題材?長浦京とは思えない作品?ちょっと残念。今月刊行予定の「プリンシパル」の方が面白そう!?




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