笑う死体 [book] [ジョセフ・ノックス]
ジョセフ・ノックス/新潮社/お薦め度 ★★★★☆
三部作の二
休業中のホテル、警備員が殴られ、客室で<笑う死体>が発見される。現場に駆けつけたのはレイトショー、深夜勤務、のエイダン。死体は歯も指紋もなく、末期がんを抱えていた。
更に、スラックスに縫い付けられた紙片、”タマム・シュッド”、”終わった”と記された、と預かり証”831”が・・・
第一作、私は未読、により忌み嫌われる警官を演じなければならないエイダン。負の遺産、公私とも、特に私の方は少年期の暗い過去が並行して語られる、が付きまとう汚職警官、いつ切り捨てられてもおかしくない人物設定が本シリーズの肝。
エイダンのバディの上司サティが異才?を放つ。ふたりはパートナーでありながらお互い憎しみ合っている。
警察小説+犯罪小説+謎解き小説と多才な顔を見せる本書、三部作の一、「堕落刑事」も手にしたい。
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