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レイン・ドッグズ [book] [エイドリアン・マッキンティ]

sample1.jpgエイドリアン・マッキンティ/早川書房/お薦め度 ★★★☆

エドガー賞最優秀ペーパーバック賞受賞作

ジョーン・ダフィ・シリーズ第五弾にして初めて手にする一冊。

古城の中庭に女性の死体が発見された。正門以外に城内に入る方法は18メートルの外壁を超えるしかない。城の管理人は午後六時に門を締め、十時に見回り、次の日の七時まで密室状態だったという。

当初は自殺の線が濃いように思われたが、被害者は<フィナンシャル・タイムズ>の記者、フィンランドからの要人の取材に着いてきた、司法解剖の結果、死亡推定時刻は閉門前だったことが判明する。

古城の管理人が情況証拠から犯人と断定、逮捕される。

そんな折り、警視正が車の下に仕掛けられた爆薬で殺された。犯行声明は出ていないがIRAの手によるものと思われる・・・

女性記者のメモに絡むフィンランドの要人、元軍人のセキュリティ部門の責任者、それらをコーディネートした元同僚のセキュリティ・サービスの社長

評価が高かっただけにわたし的には残念、ダフィーが決定的な証拠写真を見つける件、北アイルランドとフィンランドとの犯罪者引渡条約、恋人ベスとの再会の件・・・唐突すぎて少々ついていけない。シリーズを読んでいる人にはわかる部分かもしれない。シリーズとはそういうものだから・・・

想像していた警察小説とちょっと違った一冊。



タグ:エドガー賞
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