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跳ぶ男 [book] [青山文平]

sample1.jpg青山文平/文藝春秋/お薦め度 ★★★★★

傑作

弱小藩、藤戸藩、のお抱え道具役(能役者)の長男、屋島剛、十五歳、切り立った岩の上、石舞台、で独り稽古を積む・・・

三つ歳上の同じ能役者の息子、岩船保、幼き頃から英才の誉れ高く、十七歳にして藩校の長を務める。その保が刃傷沙汰を起こし切腹を命じられたことから剛の運命が急変する。

わずか十六歳で急逝した藩主の身代わりを務め、能を武器に細い糸を縒ってその紐を組む企ての要に据えられてしまう。

保の志「この国をちゃんとした墓参りができる国にする」と保の遺した三つの言葉ー素晴らしい役者。想いもよらぬことをやる。うらやましいーの行方を見届けるために役目を演じる。

与えられた期間は七ヶ月。これぞまさにミッション・インポッシブルだ。

ラストの「想いもよらぬこと」にあっぱれ!!!



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