北緯43度のコールドケース [book] [江戸川乱歩賞]
伏尾美紀/講談社/お薦め度 ★★★★
江戸川乱歩賞受賞作
沢村依理子、警部補への昇進を機に所轄への配属となった。その前は道警本部の刑事企画室に所属していた。今年の誕生日で36歳になる。警官になって7年、博士号を持つ大学院出の幹部候補生!?
侵入窃盗犯が見つけた女児の遺体、5年前に起きた誘拐事件、お蔵入り、の被害者と判明する。犯人は身代金と一緒に札幌駅で電車に轢かれた。5年もの間、共犯者?が育てていたのか!?
この事件がメインテーマなのだが、兎に角おテンコ盛り。道警内部の抗争、13年前の管理売春事件と酷似した死体遺棄事件、警務部からの呼び出し・・・
時系列が巧く整理されていないためか、右往左往させらてしまうが、魅力的なアイデア、謎解きが欠点を補ってくれる。久々に愉しめた江戸川乱歩賞受賞作。次作に期待が持てる新人発掘!?
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