機龍警察 白骨街道 [book] [月村了衛]
月村了衛/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
シリーズ第六弾
国際指名手配の男がミャンマーの奥地で逮捕された。日本への移送に指名されたのは機龍兵搭乗要員の姿、オズロフ、ラドーナの3名、しかも丸腰での・・・
指名手配犯は国産機甲兵装開発のため製造された着脱式複合装甲モジュールの試作品を持ち出し、どこかに隠蔽したらしい・・・
収容所は紛争地帯の真っただ中に位置し、少数民族の武装勢力と国軍が対立を続けているところ。
日本大使館の外務省専門調査員、ミャンマー警察を加えた行軍が始まる。
一方、国内では捜査二課が国産機甲兵開発に絡む不可解な金の流れを追っていた。
ミャンマーでの敵か味方かわからない泥沼の戦い、国内では裏金がミャンマー、政界へ還流し、その中心に城木理事官の親族がかかわっている。これらが並行して語られる。
バックグランドとして現在のミャンマー、軍によるクーデター、アウンサンスーチー、ロヒンギャ・・・、と過去のインパール作戦の史実を絡めたタイムリーなエンターテインメント。
ちょっと気がかりなのは、圧倒的な技量を備えた3名より優れた機龍兵搭乗員の出現、3名は優位性を削ぎ落された単なる傭兵になり下がってしまったのか!?
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