SSブログ

非弁護人 [book] [月村了衛]

sample1.jpg月村了衛/徳間書店/お薦め度 ★★★★

リーガルサスペンス

非弁護人。あるいはエセ弁。裏社会の住人から高額な報酬と引き換えに不可能とも思える仕事を請け負う、法曹界の風上にも置けない輩。

ヤメ検にもなれなかった検察崩れの宗光、ヤメ検の篠田。ふたりは同期の検事だったが、政治家絡みの事件をとことん追い詰めたが、土壇場で上司にはしごを外され、宗光はムショへ。篠田は上司の計らい?でヤメ検へ。

住所不定の宗光、ホテルを渡り歩く、がホテル近くのパキスタン料理であった、店主と息子、ひょんなことで店主を助けたことで、息子から行方知れずの同級生の女の子捜しを依頼される。報酬は三千三百円・・・

失踪した少女とその家族を追ううちに、どうしようもない元ヤクザ達と家族を喰い物にする男の存在が明らかになる。おびただしいマイノリティの集団の失踪事件、在日韓国人達の有機農法、元ヤクザの振り込め詐欺集団、人材派遣会社・・・その末路はあまりにも悲惨なものだった。

非道きわまる<ヤクザ喰い>、ヤクザの上前をはねる、を裏から宗光が表から篠田がタッグを組んで法の名の下に裁くリーガルサスペンス。

徳間書店らしい一冊。言いかえれば月村了衛らしくない?一冊。読了後、表紙を再度見ていただければ・・・


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。