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ホテル・ネヴァーシンク [book] [~'23海外編]

sample5.jpgアダム・オファロン・プライス/早川書房/お薦め度 ★★★★☆

エドガー賞最優秀ペーパーバック賞受賞作

リゾートホテル<ホテル・ネヴァーシンク>、不運な出来事による零落を半世紀に渡り、関係者の連作で綴った作品。

二十世紀の初め東欧からアメリカに渡ったユダヤ系移民のシコルスキー一家、ニューヨーク市内で失敗を繰り返すアッシャー、起死回生?で移り住んだ山地の小さな町、たまたま旅行客を泊めたことがきっかけで民宿業を営むことに・・その後大邸宅を買取り<ホテル・ネヴァーシンク>を開業する。

創始者が亡くなり、長女のジーニーが経営を引き継ぎしばらくすると、ホテル滞在客の少年が行方不明に・・・更にその後もホテル周辺で七人が行方不明になる。

1970年の終わり頃、ジーニーの弟の孫娘が襲われ、行方不明の少年の遺体が発見されるに至り零落ぶりは顕著になる。

1950年から2012年までホテル関係者、関係者の親族の連作という形で淡々と<ホテル・ネヴァーシンク>の歴史が語たられ、エンディングで行方不明事件の真相が明らかになる。

淡々と語られる歴史と人間関係がメインで行方不明事件は二の次のように思えるが、エンディングは非常に叙述的、わたし的には魅かれる一冊。


タグ:エドガー賞
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