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アンダードッグス [book] [長浦京]

sample1.jpg長浦京/KADOKAWA/お薦め度 ★★★☆

冒険謀略アクション小説!?

元農水省官僚、古葉慶太、役所を追われ今は証券マン、上得意先とのミーティングに参加するため嫌々ながら軽井沢へ向かう。今の職場を選んだ決め手はメールのやりとりで業務が遂行出来ることだった。役所を追われたことに絡む対人恐怖症、重度の失望を何とかしなければならないという思いと意地があった。

古葉を待っていたのは香港在住のイタリア人大富豪、マッシモ・ジョルジアンニ、そこで告げられたこととは、香港の銀行から運び出されるフロッピーディスクと書類、マッシモの息子を自殺に追い込んだ、アメリカ政府は自分たちに従わないというだけで、悪と認定、ブッシュ政権とイタリア政府内の親米派によって仕掛けられた戦争の犠牲者となった、人間たちを今の地位から追い落とし、破滅させられる記録を奪い、世界に公表にするという無謀な提案だった。

考える時間は与えるが、選択肢に「No」はない!

マッシモのマニュアルを実行すべく返還前の香港、1997年、へ飛ぶ古葉、そこで待ち受けるチーム古葉の面々、次から次へと仕掛けられる攻撃、チーム古葉から離脱する者、新たに加わる者、チーム古葉を支援する?ロシア、英国、中国・・・どの情報が真でどの情報が偽なのか、誰が味方で誰が敵なのか・・・

21年後、2018年の香港、古葉の養女、瑛美が日本を追われ、中国人と一緒に行動しながら義父の足跡を追う物語が並行して語られる。

物語がスピーディーに進むのはいいのだが、誰が味方で誰が敵なのか整理がつかないまま読み進む。それに加えて主人公の古葉になかなか感情移入出来ない自分がいる。もう少し人物描写を膨らまし、敵味方を整理してくれるとより愉しめたと思う。評判が高かっただけに残念!

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