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フェニモア先生、墓を掘る [book] [~'23海外編]

sample195.JPGロビン・ハサウェイ/早川書房/お薦め度 ★★★★☆  

人情派の医師・フェニモア先生の新シリーズ第一作

「アガサ賞」
コージー・ミステリーのファンが開催するマリス・ドメスティック・ミステリー大会で発表される賞。アガサ・クリスティ作品のように過激なシーンが少ないミステリー作品が好まれる。

「アンソニー賞」
ファン、作家、出版業界関係者を集めて毎年秋に開催される世界ミステリー大会の席上選ばれる。賞の名前はミステリー評論家、アンソニーバウチャーにちなんでつけられた。

アガサ賞、マリス・ドメスティック・コンテスト最優秀作をダブル受賞。

庭に孔雀、裏に死体/ドナ・アンドリューズ/早川書房はアンソニー賞も獲得のトリプル受賞作。

主人公のフェニモアは四十年独身を通した心臓医。しかも婚約したことすらない。恋人のジェニファーとは頻繁に付き合っているが、歳の差(彼女は十五歳年下である)ゆえに彼は将来を誓うことをためらっている。

車は乗りつぶすまで乗り、衣類はもっぱらサルベーションアーミーの古着を着用。ものを大事にする、無頓着といえば無頓着だが、究極のエコロジスト。

事件は死んだ猫を埋める場所を探していた少年・ホレイショに声をかけたことからはじまる。

昔からインディアンの墓地といわれる場所から奇妙な格好で埋められた若い先住民の女性の遺体を発見する。死因は心臓発作と考えられた。

医学的専門知識とアメリカ先住民の文化に精通するフェニモアが活躍する「癒し系ミステリー」。お気に入りに加える一冊。

2001/06

タグ:アガサ賞
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