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博士を殺した数式 [book] [~'23海外編]

sample1.jpgノヴァ・ジェイコブス/早川書房/お薦め度 ★★★☆

謎解きミステリー

著名な数学者の祖父、アイザック・セヴリー、の葬儀に参加した孫、実際は里子なので血のつながりはない、ヘイゼル、祖父が亡くなる直前に書いた手紙を受け取る。そこには、わたしの研究を破棄してくれ。焼却、粉砕。ハードディスクは再フォーマットしろ。方程式はほかの誰でもなく、ジョン・ラスパンティに届けてくれ・・・

更にこの手紙は誰にも見せないこと。警察には、たとえおまえの知り合いでも、通報してはならない。これは絶対だ、と。兄、里子、である警察官のグレゴリーにも相談できないということだ。

特筆すべきは、セヴリー一家が数学者や物理学者だということ。彼ら、彼女らの会話がアカデミックである半面、学者でない落ちこぼれ?に対しては冷ややか。その筆頭がヘイゼル!?

サブストーリーとして、一家の長子、フィリップにすり寄る謎の集団、亡き父の方程式を目当てに・・・もう一つは警察官のグレゴリーが抱える秘密・・・が用意されている。

題材といいなかなか面白いストリー立てにはなっているが、肝心のミステリー要素が分散してしまっているのが残念!少々辛く★★★☆・・・


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