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ノースライト [book] [横山秀夫]

sample1.jpg横山秀夫/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

六年振りの新刊

一級建築士の青瀬が設計、「平成すまい200選」にも選ばれた家、そのお陰で小さな設計事務所にも問い合わせが入るようになった。そのうちのひとりから誰も住んでいないようですという話を聞き、信濃追分まで車を飛ばす青瀬・・・

施主の吉野夫婦からの希望はひとつ、「あなた自身が住みたい家を建ててください」、というものだった。吉野邸には誰の姿もなく、玄関のカギは壊され内部には靴跡が・・・電話機以外に家具もなく、青瀬と所長の岡嶋が目にしたのは、「タウトの椅子」?のみ。

吉野一家に何が起きたのか?吉野邸に残された「タウトの椅子」は本物なのか?青瀬の心は揺さぶられる。

その一方で所長の岡嶋は大きなコンペに食い込むため奔走する。そのことが政争の具となり事務所は窮地に陥る。

三つのストリーム、とりわけブルーノ・タウト、ドイツの建築家、都市計画家、の史実が物語に厚みをもたらしている。横山秀夫にしては趣を異にする最新刊!

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