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遠縁の女 [book] [青山文平]

sample1.jpg青山文平/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

短編集

三編収録、そのどれもが「女」が鍵を握る。

時代は著者が得意とする、武士が武士らしく生きぬくことが難しい時代。

「機織る武家」、血のつながらない三人、義母、入り婿、後妻、武家として生き抜くことが出来ない内証、後妻は昔取った杵柄で機を織る・・・

「沼尻新田」、否応ながら新田開発を父から命じられ、実地検分に訪れた先でひとりの娘に出会う・・・

「遠縁の女」、時代遅れな武者修行に出させられた男、父の急逝で五年振りに帰国。出立前に気にかかっていた遠縁の女から投げかけられた謎の言葉・・・

「機織る武家」は後家の心に引っかかっていたものが解けるラストがいい・・・「沼尻新田」は新田開発の真の目的がいい・・・「遠縁の女」は女の投げた罠?に捻りが効いてていい・・・青山ワールドがいい!

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