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雨の狩人 [book] [大沢在昌]

sample1.jpg大沢在昌/幻冬舎/お薦め度 ★★★★☆

狩人シリーズ第四弾

地下格闘技の行われているキャパクラで不動産会社社長の高部が銃殺される。鮮やかな手口はプロの仕事。帳場が立ち、ただひとり呼ばれる「組対」の佐江、コンビを組むのは捜一の谷神。

捜査は組対の佐江のリードで進む。日本最大の広域暴力団高河連合の影が見え隠れする。暴力団の影を消し、一見カタギ集団と思わせる組織を作り資金を捻出する。高部以外にも連合に近い二人が弾かれていたことが明らかになる。

高河連合の若頭、延井が計画しているのは恒久的な資金調達、これからの組織が生き延びるための方法だった。それが新宿オレンジタウンの地上げ!?

今更なぜ地上げなのか?そこには「カジノ法案」の成立が絡んでいた・・・

大筋は現代社会を反映、暴力団の資金調達、カジノ法案等々、リアリティを持たせる一方、延井の私的殺し屋「佐藤」、タイから日本に潜入した少女プラム、何かを隠している谷神・・・600頁の大作を飽きさせない仕掛けが満載。

久しぶりの大沢在昌だったが満足度120%!

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