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白樫の樹の下で [book] [青山文平]

sample1.jpg青山文平/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

松本清張賞受賞作

時は天明、江戸幕府が開かれて百八十年余り、各藩とも財政ひっ迫、戦のない、武士が武士らしく生き抜くことが難しい時代。貧乏御家人は傘張りなどの内職で糊口を凌ぐ。

世間受けする竹刀による乱取りには目もくれず、木刀の形稽古を黙々と続ける貧乏御家人の三人、村上登、青木昇平、仁志兵輔、昇平はひょんなことから浪人を切り、それがきっかけで出仕した。

登が蝋燭屋の三男坊、後に武家となる、から一口の名刀を預かったことから物語が動き出す。

辻斬りを捕らえることで出仕しようとする兵輔、兵輔の妹にひかれる登、妹を昇平の嫁にと思う兵輔・・・登の周りで蝋燭屋の三男坊、兵輔の妹が斬殺される。辻斬りの仕業!?

結末で二度、名刀を抜くことになる登、誰に?何のために?

いつもの青山ワールドと趣を異にする一冊。

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