神は銃弾 [book] [ボストン・テラン]
ボストン・テラン/文藝春秋/お薦め度 ★★★★★
「このミステリーがすごい!2002年版」、海外編第1位!
ストーリーはいたってシンプル。カルト集団に元妻を惨殺され、ひとり娘を誘拐された元警察官。元ジャンキー(麻薬中毒患者)の力を借り娘を助け出す。
シンプルなストリーがなぜ年末の何とかベスト10に顔を出すのか!?
ミニマリズム的な文章、小気味良い構成によるところが大きい。修飾を極力外したストレートな文章。70章に分けられた構成。ストイックな言い回し。暴力的な臭い・・・巧妙に張り巡ぐらされた著者の罠に見事にはまってしまった。しかもデビュー作!
わたし的にはボストン・テラン(胡散臭そうな名前!?)の次作を読んでから、「これはすごい!」を決めたいと思っています。ちなみにわたしの2002年版の第1位は「頭蓋骨のマントラ」/エリオット・パティス/早川書房でした。
2001.12
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