狼の領域 [book] [C・J・ボックス]
C・J・ボックス/講談社/お薦め度 ★★★★
ジョー・ピケット・シリーズ第九弾
二年ぶりに左遷させられた任地から家族のもとに帰れることになったジョー・ピケット、最後の仕事は不可解な出来事が続いている山脈へのパトロール。事件の発端はひとりの釣り人。
狩猟許可証の提示を求めるジョー、釣り人のバッグにはなく、住居まで同行する。そこには双子の兄弟とわかるもうひとりの男が・・・
陰とん生活?をおくっているとしか思えない兄弟に違反切符をきるジョー、その帰りに兄弟に襲われ重傷を負う、ジョーを助ける謎の女。
命からがら現場から逃げ出すジョーが最後に見たと思われるものは、二年前に失踪したオリンピック候補選手の女性ランナーだった。
傷を癒しながら家族と過ごすジョー、仕事に忠実すぎるジョーの心に去来する双子の兄弟と謎の女・・・いろんな人の思惑を受けてネイトと再び事件現場へ向かうジョー。そこで待ち受ける真実とは!?
本シリーズは現代版の西部劇なのだが、本書はそれが色濃く出ている。正義感にあふれ、知事にまで違反切符をきったことのあるジョー、法律をまげることをよしとしない不器用な男、そんな武骨な男の生きざまがプンプンする一冊。
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