嘆きの橋 [book] [オレン・スタインハウアー]
オレン・スタインハウアー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★
MWA賞最優秀新人賞受賞作
刑事としての初日、新しい装いに身を包み民警殺人課へ、そこで待ち受けていたのは同僚、先輩の無視の姿勢だった。課長までもエミールを疎んじているよう様子。
数日経過してもその状況に変化はなく、課長へ直訴、仕事させてほしい、と。運よく?著名なソングライターの惨殺事件が発生、捜査を任される。
事件に大物政治部員が関係しているのではないかと疑いをいだくエミール、敵地へ乗り込み話を聞くうち、激こうしたエミールは政治部員に馬乗りになり、執事に取り押さえられる。
事件はそれだけにとどまらず、何者かによって銃で撃たれ、九死に一生を得るエミール。杖をつきながら殺人課へ出るエミールに捜査の中止命令が下る。
命令を無視?同様に狙われたソングライターの未亡人を守るべく奔走するエミール。
西ベルリンに潜入、政治局員の過去を暴き出す件は圧巻!
冷戦時代のスパイ小説、警察小説、結構ありがちなプロットではあるが、エミールの大胆さには脱帽!
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