去就 隠蔽捜査6 [book] [今野敏]
今野敏/新潮社/お薦め度 ★★★★
シリーズ第六弾
大森署管内でストーカー事件発生?女性が連れ去られたの一報、ストーカーと思しき男と話し合いをするため最近付き合い始めた先輩と一緒に現場に赴く。そこで先輩がナイフで刺され略取・誘拐される。
ストーカー対策チームを立ち上げようとしていた矢先の略取・誘拐事件だった。対策チームの人選期限で新任の方面本部長、ノンキャリアの叩き上げ、とちょっとした行き違い?があったばかりのことでもあった。
事件は途中からあらぬ方向へ展開する。ストーカーと女性がストーカーのマンションに立てこもり、機動隊がマンションを包囲、SATが現場に派遣される。SATの指揮権は方面本部が持っている。交渉に応じようとしないストーカー、固定電話には出ず、携帯に一度接触できただけだった。
前線本部へ赴く竜崎、そこで情報を整理すると、略取・誘拐されたのはストーカー?の方ではないかという結論に達する。
ここから竜崎流、公務員の公務員たる職責を本音で語る、のリーダーシップが如何なく発揮される。そのことが事件解決後、権限を逸脱したとして特別監察にかけられてしまう。
竜崎の娘と婚約者?とのすれ違いがストーカー事案になりかねないというのも本書のサブストーリーのひとつ。
エンジン全開の隠蔽捜査、伊丹本部長をはじめとする登場人物も安定感を増し、次作はどうなるのか今から楽しみな一気読みシリーズ!
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