凍える街 [book] [~'23海外編]
アンネ・ホルト/東京創元社/お薦め度 ★★★★
シリーズ第四弾
ハンネ・ヴィルヘルムセン、オスロ市警の腕利き警部、42歳、同性愛者のパートナー、元娼婦の家政婦の三人暮らし。クリスマス休暇に入ろうとした矢先、四人の射殺死体が発見される。
死体のうち三人は海運会社の社長、その妻、長男と判明するが、もうひとりの男の身元は不明。
海運会社一族のなかで後継者問題が発生していたことから、相続がらみの方向で捜査は進む。
ハンネは身元不明の被害者が気になっていた。漸く身元が判明するが、海運会社一族と出版コンサルタントの男との繋がりがつかめないまま事件は混沌とする。
北欧ミステリーの特徴のひとつ、主人公のプライベートに頁を割いているのは本書も同じ。ハンネと両親の関係、子どもを望むパートナーとの関係、相棒との関係・・・悩み多きハンネ。
最後の最後まで引っ張り、後出しじゃんけん的な謎解きに少々不満を覚える・・・次作「ホテル1222」はMWA賞ノミネート作なので期待したい。
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