サンドリーヌ裁判 [book] [トマス・H・クック]
トマス・H・クック/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
リーガル・サスペンス!?
同じ大学で教鞭をとるサムとサンドリーヌ、妻の殺害容疑で起訴され裁判にかけられる夫。検察側は毒殺、被告側は自殺を主張。
書物や書き物が床に散乱、ローソクが灯されたベッドルームでサンドリーヌの死体を発見するサム。
裁判とシンクロする形でサムが事件について、妻について・・・語る構図なので、手に汗握る法廷劇ではない。トマス流の淡々とした運び。
サンドリーヌとの出会い、地中海旅行、妻の病気、不倫・・・心証はサムにとって悪いものばかり、しかし確固たる証拠がない。
サムとサンドリーヌの間に横たわる不可解な「溝」を描いたサスペンス。
トマス・H・クックらしい結末!?ジェフリー・ディーヴァーなら大ドンデン返しが待っているはず・・・
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