要塞島の死 [book] [レーナ・レヘトライネン]
レーナ・レヘトライネン/東京創元社/お薦め度 ★★★★
女性刑事マリア・シリーズ第三弾
前作「氷の娘」では妊娠中の捜査、ペルツァとの昇進争いとちょっと重苦しかったが、本書では育児休暇明け、警部へ昇進と公私ともマリアに大きな変化が・・・
過っての恋人が亡くなった、事件性はなしと判断された、島を夫、娘とともに訪れるマリア。島は現在、ある会社の所有物になっており、一般にも解放されていた。事件はその島で起きる。所有企業の社長が死体で発見される。
同じ島で起こったふたつの事件、恋人の死は本当に事件性はなかったのか?社長の死は自殺?他殺?ふたつの事件の関連性は?
前二作に比べるとちょっと物足りない感じ。中だるみ!?
それにしてもフィンランド育児制度はすごい。マリアが仕事に復帰すると同時に夫が育児休暇に入り、娘の面倒をみる徹底ぶり。当たり前になっている制度だから「イクメン」という言葉はフィンランドにはない。ちなみにフィンランド出生率は。1.9、日本は1.4。そんな状況も反映されたフィンランド発のミステリー。
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