機龍警察 未亡旅団 [book] [月村了衛]
月村了衛/早川書房/お薦め度 ★★★★
シリーズ第四弾
「黒い未亡人」、女だけの先鋭的なイスラム武装組織、が日本に潜入。
フェンスで覆われた解体現場、それを取り囲む警察、密売品の受け渡し最中に全員を現行犯逮捕。逮捕されたのはカンボジア人の男6名と不法入国者グループの女10名。男6名が護送車に乗せられた瞬間、大爆発。それに続き警察車両と、計4か所で爆発が起こる。その間に女6名は逃亡・・・
4か所の爆発はすべて「自爆」。取引の内容は小型機兵装「エインセン」、156cm以下の女、子どもが操作する 、のパワーパックだった。
フィアボルグ、バーゲスト、バンシーVSエインセンの構図となるのだが、なぜチェチェンのテロ組織が日本へ。
特捜部の城木管理官の兄、国会議員、副幹事長の要職、が高等弁務官事務所在籍中に繋がりをもった人物が大きな鍵を握っていた・・・
前作に比べると、警察内部の「敵」にスポットがあたっていたり、タイムリーな「黒い未亡人」、今日から始まるソチ・オリンピック、が登場したりと盛りだくさんなのだが、どうもスッキリしない。「黒い未亡人」がなぜ日本へ潜入したかの説得力かな!?
ちょっと厳しいけど、前作が秀逸だった故、次作への伏線のみが際立ってしまった。
コメント 0