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雪の女 [book] [レーナ・レヘトライネン]

sample1.jpgレーナ・レヘトライネン/東京創元社/お薦め度 ★★★★

マリア・カッリオ・シリーズ第一作

本国、フィンランド、ではすでにシリーズ化され、本書はシリーズ第四作にして「推理の糸口賞」を受賞。これに続き「氷の娘」も「ガラスの鍵賞」にノミネートされた。フィンランドを代表する作家!?

北欧ミステリーのひとつの特徴、主人公の私生活を丹念に描く、がここでも生きている。

主人公のマリア・カッリオ巡査部長は、女性だけのセラピーセンターでの講演を依頼される。講演の数週間後、館の女主人が森の中でガウンとパジャマ姿の死体で発見される。

死因はアルコールと睡眠導入剤を一緒に飲んだもので、自殺、他殺の両面で捜査が行われる。

女主人の失踪時、館にいた伯母、ストリッパー、音楽学校の講師、厳格な宗教信者の面々が取りあえず被疑者となる。

捜査中に脱獄犯につけ狙われたり、予期せぬ妊娠と、公私とも盛りだくさんな構成。結末はもう少し捻りがほしかったが全体としは及第点、次作、「氷の娘」に期待したい。


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