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ソロモンの偽証 第Ⅲ部法廷 [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/新潮社/ お薦め度 ★★★★

完結編

いよいよ、藤野涼子検事と神原和彦弁護人の戦い?が始まる。

膨大な会話、検事と証人、弁護人と証人、で描かれた法廷闘争。そこから掘り出される新事実。とりわけ死んだ柏木卓也の人間像がすこしづつ明らかになって行く。

確かに法廷ミステリー、リーガルミステリーなのだが、中学生が夏休みの課題として取り組んだ裁判には自ずと限界があるし、刑事罰を与えようとするものではない。

陪審員が導き出した評決には「うん」と唸ってしまったが、現実の裁判にない掟破りを登場させることが良かったのだろうか?物語としてはなんら問題はないし、結末としてはよかったと思うが、全三巻を「物語」にしてしまったようだ。

それにしても10年の歳月を費やしたミヤベに敬服!


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