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深い疵 [book] [ネレ・ノイハウス]

sample1.jpgネレ・ノイハウス/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

ドイツミステリー

ユダヤ人、元大統領顧問を務めた老人が射殺される。死体のわきには「16145」の数字が残されていた。解剖の結果、腕の刺青からナチの親衛隊員であることが判明する。

それに続く第二の殺人事件、KMF支社顧問、も被害者はナチの親衛隊。第三の殺人事件、老人ホームに住む老女。三つの殺人事件で使われた銃は第二次世界大戦期のものだった。

三人の被害者と親交があったカルテンゼー家の当主・ヴェーラ。次はヴィーラが狙われる番なのか?捜査にあたるオリヴァー&ピア。ひと癖もふた癖もありそうなカルテンゼー家の面々、美術史家の長男、KMF社社長の次男、議員の長女、ヴィーラの夫の隠し子・・・

娼婦、隠し子の死、次々と事件が発生する。ピアの旧友からもたらされた情報がナチスの顔と現在の顔とを結びつけることになる。

盛りだくさんの要素を飽きさせることなく読ませる力量はたいしたもの。次作の「白雪姫には死んでもらう」も期待出来そう・・・掘り出し物の一冊!?


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