プラチナデータ [book] [東野圭吾]
東野圭吾/幻冬舎/お薦め度 ★★★☆
看板に偽りあり!?
「すべての謎は、DNAが解決する」。興味をそそる一節に騙されました。帯を見る限り、冤罪事件に見るDNA鑑定の危うさを近未来に問うのかなという勝手な思い込みはまんまと外れ、事件はあらぬ方向へ。
近未来のDNA捜査システムにより検挙率は格段に向上、そんな中連続殺人事件が発生、検索結果は「NOT FOUND」、連続殺人犯はNF13と呼ばれることに。
時を同じく、システム開発者兄妹が殺され、妹に付着していた毛髪から、DNA捜査システムが導き出した犯人は、主人公・神楽龍一。
この辺まではまあまあの展開だったのですが、その後がいけません。「新参者」が良かっただけに残念な一冊!?
現実の世界では、犯罪統計用コンピューターシステム「コムスタット」は米国のニューヨーク市警などで運用されていることで知られているシステムで、過去の犯罪情報を分析し、次の事件発生場所を予想できるという。神奈川県警は、今年2月からわいせつ事件が連続して起きたためコムスタットで事件を分析。次に事件が発生すると予想される場所を割り出し、捜査員を集中的に投入、監視ビデオも設置したという。
コメント 0