京極夏彦/講談社/お薦め度 ★★★★☆
京極風「吉原手引草」
読み始めてすぐ、松井今朝子の「吉原手引草」を思い出した
連作短編の形をとりながらどんど核心に迫っていくプロットは著者の十八番。形式美を大事にした語りで・・・
京極ワールドを読んで「巧い」と思ったことは一度もないが、本書は「巧い」のひと言。
主人公の言葉づかいをなんでいまどきの若者言葉で書いたのか。会話がなかなか成立しない様を際立たせたかったのか。ギャップの中から出てくるひと言、「死ねばいいのに」、が響く。京極の罠!?
2010-06-12 10:10
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
共通テーマ:本
コメント 0