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運命の日 [book] [デニス・ルヘイン]

sample2.jpgデニス・ルヘイン/早川書房/お薦め度 ★★★★★

未読の一冊

デニス・ルヘインといえば「ボストン」

舞台は第一次世界対戦前後のボストン市警、劣悪な労働条件下で働く巡査たち、父の庇護のもとにある、長男・ダニーも例外ではなかった。

ロシア革命による左翼化思想、労働組合の結成、ボストン市警にもその波が・・・

いつしかその流れの先頭に立つダニー、父親、弟との反目。時代の波に呑み込まれていくコグリン一家と使用人・・・家父のボストン市警警部・トマス、地区検事補の弟・コナー、末弟・ジョー。ダニーが心を通わせるコグリン家の使用人、ノラとルーサー。

時代の流れとそれに立ち向かう人たちの壮烈な生きざまを描いた秀作。

時代の流れをベーブ・ルースの挿話で語る手法はすごい。「ベーブ・ルースの呪い」もしっかり語られている。


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