オリンピックの身代金 [book] [奥田英朗]
奥田英朗/角川書店/お薦め度 ★★★★
力作だが、ただただ残念!?
「最悪」、「邪魔」のクライムからユーモアへ路線変更、「空中ブランコ」で直木賞を受賞、久々にシリアスな奥田英朗が戻ってきた!?
表題の通り。昭和39年、東京オリンピックをたてに身代金を要求する東大院生。事件は国民に知らされることはなかった。
東大院生の動機が、反革命勢力となるブルジョワジー、革命勢力であるプロレタリアートという構図、イマイチ気に入らない。時代的には、あるいは松本清張なら、これでいいかもしれないが奥田英朗ならもうひと捻りしてほしかった。これでは「社会派サスペンス」というような安直な帯がついてしまうだけだ。
ただただ残念のひと言。
三好徹に同名の作品があるんですね。こちらはオリンピック放送をたてにとるようです。
2009-03-10 08:11
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