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私の男 [book] [桜庭一樹]

桜庭一樹/文藝春秋/お薦め度 ★★★★★ 

衝撃の問題作!?

ひょっとすると「直木賞」をとる作品かも!?「ハンニバル・ライジング」、「夜愁」に続く「時間巻き戻し」作。

25歳の淳悟が9歳の孤児、花を養子縁組で「獲得」する。「獲得」するという言葉がぴったり!

「あの、絡みあう二本の木を描いた絵画の名前は、チェインギャングというらしかった。鎖につながれた囚人どうし、という意味だ。互いにつながれているために、どちらも相手から逃げられないのだ。絡まって。痩せこけて。疲れきり。それでも、強欲に枝をのばす・・・」

淳悟と花の関係を正にあらわした一節。あり得ない父と娘の関係を描き出す衝撃作。ここまで書くの、それも三十六歳の女が・・・

しばらく目が離せない作家になってしまいました。


タグ:直木賞
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