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石のささやき [book] [トマス・H・クック]

トマス・H・クック/文藝春秋/お薦め度 ★★★★ 

なかなか批評しずらい作品!?

妄想型の失調症だった父と姉とわたしの過去の家族の話。わたしの家族の話。息子を亡くした姉の家族の話。

息子を亡くした姉は父と同じような行動をとるようになる。わたしの娘に姉が近づき、娘をどこかに導こうとする。娘もそれに応えようとする。

その一方で、刑事を前に事のてん末を語る自分が存在する。

クックの小説によくみられる過去と現在が交互に語られる、せつなく痛ましい悲劇と事のてん末。すべてがトマス・H・クックと言っていいが、重々しすぎるかもしれない!?


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