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メタボラ [book] [桐野夏生]

桐野夏生/朝日新聞社/お薦め度 ★★★★ 

桐野ワールド最新刊

「悪人」同様、こちらも朝日新聞、得だね朝日かな!?

時代性みたいなものを題材にして物語をすすめることって結構苦労するように思えます。時代性だけがついつい先行して、物語が薄っぺらいものになってしまう、桐野に限ってそんなことは関係なしでした。

記憶喪失になった主人公が沖縄でひとりの男と出逢う。女を巻き込んだ奇妙な共同生活からスタートする。

まともな男?とハチャメチャな男?、それぞれの自分探し、記憶喪失なのだから自分探しは当然だが、ハチャメチャな男も閉塞感の中から自分探し、こちらは桐野の言う<自分殺し>、に。果たして記憶は甦るのか!? 時代性として、帯に様々な文中のキーワードが載っています。ニート、下流社会、ワーキング・プア、フリーター・・・それを破壊されつくした僕たちという言葉に置き換えたのは桐野、流石としか言いようがない、桐野流冒険小説の出来上がり!


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